なぜ枯淡苑がデジタルガーデンをやるか

  • インターネットをするというのは、プラットフォームを使うことだけではない。自分が優しくなれる、クリエイティブになれる etc. 場所を自分で作り、継続できる場所でもある。(maggie appleton on dark forest)
  • 庭のアナロジーが、枯淡苑(本も花も)が目指したいあり方に合致する。
    • gardens, parks, 枯淡苑の苑、でもある。
    • 庭づくりの効用
      • “庭の面倒をみることで、自分を思いやる感覚を見出せるようになる”『庭仕事の真髄(原題:The Well Gardend Mind)』(築地書館) 第11章 庭の時間より
  • SNSに対する反動
    • 定量的評価・数を(非表示にできるようになったとはいえ)気にしてしまう性分を打ち消すため
      • 軽量なリアクションを必要としない「ひとりごと・つぶやき」は、webでできるライトなコミュニケーションをなくすことで実現されるのでは?
      • imp, CTR, etc. のWeb marketing的な指標は、個人でコツコツやりたい人には不要なものであって、そういった数字の状況がデフォルトで分析できる機能が備わっているサービスというのは「楽しくインターネットをやる」という価値観とは距離があり、「数字を見ながら商業的・大衆的なものを生み出そう」とする動機付けの一つとして機能してしまう。
        • 当サイトでは、google analyticsなど閲覧・行動傾向を監視する分析ツールは導入していません。
    • 流れゆく情報や感情を手元で保存できるよう
      • garbage in, garbage out
        • 現在のストリームメイン(SNS, blog, newsfeed, etc.)の情報摂取で起こる現象でもある
      • 評価・判断の仕組みともつながる
    • 広告の養分ではない
    • デジタルガーデンは、ブログも同様に、蓄積効果から多くの読者層を構築していくものではなく、自らが読者となることが目的化している
      • 経済的なニュアンスが強い(パーソナル)ブランドの構築に対する反発
    • 外のことを気にせず、内を向く
      • 静かな場所で内省する
      • “non-performative blogging”
        • プレゼンテーション・演出が主とならない
      • 充実感を持って、地道にコツコツ育てる
      • 交流とフィードバック(評価と言い換えても良いだろう)を減らす
        • 外の声、ノイズに邪魔されない
    • twitterなどのプラットフォームに上げた思い出、感情、情報、データ、それらがもたらした定性・定量的影響はどこに行きつくのか?
      • データそれ自身はエクスポートはできる
      • エクスポートした情報はどうするのか?
      • PKMとして、どこかに残すのか?クラウドの倉庫(押し入れ)に入れっぱなしにするのか?
    • 巨大SNSプラットフォームに対する反抗、より混沌とした自己理解、自らの思考の深化としてのデジタルガーデン。DIY、自らによる自らのためのインターネット。
  • 研究
    • アイデア・情報の有機的なつながりを設ける
    • ネットワークで知識を管理する効果
      • 管理や整理もゼロではない
      • 放牧にも近いものを感じる
    • 正しさや結論を作り出す決定稿ではない
    • 深み・濃さを生み出す
    • 時系列とは違う
      • 小さいが重要な情報を取りこぼさない
      • 新しさに惑わされない
    • さらに新しいアイデアを生み出す
      • 個人的だが、各ノートを組み合わせることが協奏的でもある
  • 私が”庭”という概念が好きなところ
    • コルヌトピアの引用
  • デジタルガーデニングを広げていくことで、デジタルウェルビーイングにつながるかもしれない。 - SNSやblogのいいね!数とは違った楽しみ(=インターネットの付き合い方)が広げられるのでは
  • お店で勉強会やってみたいですね。興味ある方はお声がけください。

Notes mentioning this note


Here are all the notes in this garden, along with their links, visualized as a graph.